学長メッセージ
摂南大学 学長
荻田 喜代一
プロフィール
未来社会のための新たな価値を創造し続ける「知と人材の拠点」
―「人間力×実践的能力×多様な人々と協働する力」を磨く摂大―
摂南大学は、学校法人常翔学園の建学の精神のもと、1975年に開学し、現在では理工学系・人文社会科学系・医療保健学系・農学系の9学部17学科をもつ総合大学として発展してきました。教育の理念である「人間力と実践的能力をもち、多様な人々と協働して社会に貢献できる人材を育成する。」を実践し、地域社会・国際社会で活躍する多くの人材を輩出しています。
私たちは今、複雑・曖昧で予測不能な時代であるVUCA(Volatility変動性、Uncertainty不確実性、Complexity複雑性、Ambiguity曖昧性)の時代を生きています。今後もその傾向はさらに強くなると予想されます。このような時代を生き抜き、社会に貢献するためには、「人間力」、その能力を社会で発揮する「実践的能力」、そしてそれらの能力を活かして「多様な人々と協働して物事を成し遂げる力」が必要です(下図)。本学では、このような力をつけるための多様な学びの場を拡げています。特に、学生の成長第一主義の教育(学修者本位の教育)として、「学生自らが主体的(自分事)で自律的に学ぶ力」を身につけるアクティブ・ラーニング(能動学修)の全学展開を行っています。全学的な初年次学修から始まり、それぞれの学部での学び(主専攻課程)で専門力を基礎から身につけ、その集大成として卒業研究を必修としています。また、学部の垣根を越えた学びの場としての副専攻課程があります。さらには、「人間力」や「実践的能力」を協働して鍛える重要な学びの場として、課外活動や学生プロジェクトなどがあります。学生一人ひとりがこのような多様な学びに挑戦し、その成果として高い就職力や卒業生の社会での活躍につながっています。そして、今後の「VUCA時代」を生き抜き、未来社会を創発する人材を輩出しています。
本学では、地域連携や企業連携を通して社会のニーズベースの研究を推し進めています。地域研究では「地域総合研究所」を中心とした活動を行い、「融合科学研究所」、「地域医療研究センター」、「先端アグリ研究所」がそれぞれの研究分野のプラットホームとなっています。また、学部では各分野の地域・企業連携研究の研究成果が実用に向けて進んでいます。このように、本学は社会のニーズに応える人材育成と研究成果の創出により持続的に発展してまいります。今後ともご理解とご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

SETSUDAI VISION 2025
今日、日本を含め世界中が資源、食糧、気候変動、保健医療、災害、環境破壊、紛争、貧困など数多くの困難な課題に直面しています。人類が持続可能な社会を築くためには、新しい知を開拓するとともに、豊かな人間性を発揮しながら、課題解決に取り組まなければなりません。こうした時代背景の中で本学が果たすべき役割を明確にすることを目的として、2015年に「SETSUDAI VISION 2025」を策定しました。
副学長紹介